環境ホルモン作用
1.ホルモン生合成異常
防カビ剤 フェリモナール
エストロゲン生合成阻害
合成酵素阻害
2.クリアランスの異常
ホルモン分解
肝臓 シトクロムP-450
薬物代謝酵素
解毒作用
有害なDTT
↓
シトクロムP-450 多量に生成
↓
他のホルモンも分解
↓
ホルモン濃度低下 → 傷害
* シトクロムP-450による化学反応
毒性を高めることもある
発ガン物質
3.受容体の識別、結合の異常
1 ホルモンと同じような反応
ホルモン様作用
2 ホルモン結合できない
ホルモン阻害作用
DTT → エストロゲン
プロゲステロン 両方のレセプターに結合
ノニフェノール エストロゲン
プロゲステロン
アンドロゲン 3つのレセプターに結合
日常生活の危険に対して
・ホルモンによる代謝
・有毒有機化合物
酵素による分解 解毒
・病原性微生物からの防御 → 免疫
免疫
@自己と非自己の識別
A非自己(異物)の排除
※ 移植の拒絶反応
ガン細胞と正常細胞の識別
異常細胞の排除
生体監視機能
非自己と認識されるもの = 抗原
免疫応答
抗原侵入 排除反応
細胞性免疫
活性化したT細胞
ウィルス感染細胞排除
遅延型アレルギー
移植の拒絶反応
体液性免疫
刺激を受けたB細胞 産性する抗体
抗体による抗原物質の排除
抗原細胞
即時型アレルギー
非自己と認識した抗原
記憶
同じ抗原 再び侵入
免疫システム 迅速・効率よく排除
免疫学的記憶
感染予防に応用
ワクチン(無毒化した病原性微生物・毒素の接種)
免疫記憶
抗原注射
数日遅れて免疫応答現れる
指数関数的に高まる
ゆっくり低下
一次免疫応答 初めての抗原と接触
時間を経てふたたび抗原注射
二次免疫応答
遅れ 短い
応答 強い 最初の出会い 記憶
異なる抗原 → 一次応答
未感作細胞
抗原と接触
活性化細胞 T細胞 細胞応答
B細胞 抗体分泌
記憶細胞
2回目の抗原接触
記憶細胞
活性化細胞
免疫システムに欠陥
・免疫不全
後天性免疫不全症候群 AIDS
変調
・自己免疫疾患
自己に対して反応
・アレルギー
抗原に対して過敏に反応
免疫担当細胞
リンパ球
骨髄内で前駆細胞つくる
成熟する組織異なる
骨髄で成熟 B細胞 bone marrow
胸腺内で分化・成熟 T細胞 Thymus
抗原排除細胞
マクロファージ
多形核白血球 貪食細胞
抗原決定基(エピトープ)
抗原分子中で
抗体分子やリンパ球の受容体の抗原結合部位と結合する部位
リンパ球 少数
抗原に出会う確率を上げる
抗原提示細胞
抗原を集める
皮膚・気道→ 侵入した抗原 その場で保持
二次リンパ器官 リンパ節(←リンパ液)
脾臓 胃・腸管
非自己抗原と反応
血液に侵入 → 脾臓
T細胞とB細胞
抗原による刺激
活性化 増殖 成熟
抗体分泌細胞
活性化したT細胞
伝達物質放出
抗体の構造
免疫グロブリン Y字型
抗体結合部位
ウィルス、毒素 不活性化
尾部 活性に関与 マクロファージの補食
L鎖 110個 アミノ酸 定常領域(Constant region) C領域
110個 アミノ酸 可変領域 (variable region) V領域
H鎖 110個 アミノ酸 定常領域
330個 アミノ酸 可変領域
可変性 抗原結合部位の多様性生じる
3つの小さな超可変領域 hypervariable region
残りは比較的一定
各超可変領域 5〜10個アミノ酸
L鎖 VL CL
H鎖 VH CH1 CH2 CH3
遺伝子の再編成
クラス サブクラス スイッチ
VH 100個以上
D 30個以上
JH 6個以上
H鎖 100 x 30 x 6 = 18000種以上
L鎖 VL 200個以上
JL 5個
200 x 5 = 1000
VH と VLの組み合わせ
18000 x 1000= 1.8 x107
さらに 途中で挿入 フレームずれる → 無数
[試験対策]
抗体の多様性がうまれる仕組みを簡潔に説明できるようにしておく。