花芽形成
花芽形成は植物の発生プログラムが環境応答により変更される典型的な例です。
栄養成長から生殖成長へ転換され、花芽形態形成が起こります。


花の形成過程では、花序茎頂の花芽、花各器官の分裂組織において、適切な時期に適切な場所で分化がおこり花の各器官が形成されます。 分化して花芽ができるまでの時期、花芽が完成するまでの時期、花器官の分化をつかさどる遺伝子の発現が開始されるステージ、それらの遺伝子の発現が維持されて各花器官が完成するステージ それぞれの時期で各遺伝子が相互作用しています。  この相互作用を解析することにより花の形態形成の素過程が明確になります。

花芽特異的遺伝子の単離
ディファレンシャルスクリーニングによりペチュニアの花芽特異的遺伝子を単離しています。


組織特異的発現様式の解析
in situ ハイブリダイゼーションにより、花芽特異的遺伝子の発現様式を解析しています。

Localization of the transript of pFS205 in a flower bud (8mm). Flower buds were fixed, embedded in paraffin, sliced into 10um sections, and hybridized with singled-stranded DIG-labeled probe


Localization of the transript of pFS301 in a flower bud (8mm). Flower buds were fixed, embedded in paraffin, sliced into 10um sections, and hybridized with singled-stranded DIG-labeled probe


遺伝子の普遍性
ペチュニアで得られた花芽特異的遺伝子が他の植物でも発現しているのか、解析しています。アサガオでも相同性の高い遺伝子を単離することができ、組織化学的染色により、発現部位を解析しています。



現在、以下の研究をしています

(1) 花芽特異的遺伝子の単離
(2) 花芽特異的遺伝子の発現制御機構の解析
(3) 食品添加物による植物の生長阻害
(4) 検定植物を用いた環境物質の解析